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団地での子育てに新しい味方!UR子育てサポーターとは? #from広報

こんにちは!UR広報課です。

今回は団地で子育てする方々を応援する 心強い味方、「UR子育てサポーター」についての話題です!

昔は「子育て」というと、まちや地域全体で子どもを見守り、保護者だけではなく周囲の大人も含めた地域ぐるみでの子育てが盛んに行われており、そうした地域社会とのつながりの場がたくさんありました。

ちなみに、昭和30年代後半の団地では、ヘルパー(管理事務補助者)という家政学や福祉学を学んだ女性が配属され、住宅や設備の正しい使い方の指導のほか、赤ちゃん相談会を開催したり、ミルク会社をスポンサーとした小児科医の定期健診会をひらくなど、ベビーラッシュの時代に積極的に子育て世帯へのサポートをおこなっていたそうです。

まさにこんなイメージ!(東京都・小平団地)

ですが、時代の変化により少子化や核家族化が進むにつれて、そうした子育てのかたちも変わってきています。地域だけでなく、おじいちゃんおばあちゃん世代にも頼らない夫婦だけでの育児や、共働きでの育児が主流になってきた現在では、これまでにはなかった様々な子育ての悩みを抱える家庭が増えていることと思います。

URでは、そんな現代の子育て世帯を応援すべく、UR賃貸住宅の現地管理を担うURコミュニティとともに、「UR子育てサポーター」サービスを、東京・千葉・神奈川の3エリアで展開しています。

この子育てサポーターについては、Yahoo! JAPAN SDGsで記事を公開していますので、ぜひご覧になってみてください!

今回のnoteでは、この記事に惜しくも載りきらなかった内容や、取材時の様子をレポートしたいと思います!


そもそも「UR子育てサポーター 」とは?

URでは、「多様な世代が生き生きと暮らし続けられる住まい・まち(ミクストコミュニティ)の実現」を目指して、日々様々な取り組みを行っています。

今回の「UR子育てサポーター」も、こうした取り組みのひとつとして、2022年から始まったもの。サービス開始にあたっては、団地にお住まいの方々へアンケートを行い、そこで出た「子育て世帯向けのイベントや、同世代の人たちとつながれる場があったら嬉しい」という声をもとに、社内で様々な検討を行ってきました。

不安や悩みを抱える子育て世帯に、「団地での子育ての楽しさ」や、「団地や地域の中で生まれるつながり」を感じてほしい!といった思いから、この「UR子育てサポーター」をはじめることになりました。

現在、サポーターが配置されているのは、東京・千葉・神奈川の1都2県。
それぞれ、世田谷エリア、浦安エリア、横浜エリアにある合計9団地が対象になっています。

各エリアに1名の子育てサポーターが専任でついており、「子育てに役立つ情報の発信」「楽しい子育てイベントの開催」「子育てに関する相談対応」の3つの仕事をメインに行いながら、団地やその近隣地域で子育てをする方々をサポートしています。

それぞれのエリアで子育てをしている親御さんのニーズや、「こんなのがあったら嬉しい」といった意見を取り入れながら、サポーターがオリジナルで考案したイベントをはじめ、地域関係者と連携したイベントやサロンなども実施しています。(現在、サポーターの採用募集もおこなっています!)

クリスマスイベントにお邪魔してみた!

今回の取材では、このうちの一つ、横浜エリアにあるコンフォール明神台で行われたクリスマスイベントにお邪魔してきました!

取材した日は、ちょうど「親子のクリスマスコンサート」が開催される日ということで、会場となった集会所にはあちこちにクリスマスの飾りつけがされ、集まった子どもたちの中にはサンタクロースの恰好をしている子の姿もありました。

他にも、兄弟姉妹で一緒に参加している子や、生後数か月の赤ちゃんまで、合計14組の親子で大賑わいでした!(なんと応募枠は満員で、キャンセル待ちが出るほどの人気だったそうです!)

イベントは大盛り上がり!

10時からイベントが始まると、ママ音楽ユニット♪ショコラッティ♪の皆さんによる、歌や演奏、絵本、ダンス、手あそびなど、盛りだくさんの内容に子どもたちも大盛り上がり!

途中、お子さん2人を連れて参加していたお母さんが下の子にかかりきりになっているのを見て、子育てサポーターがそんなお母さんの隣で上の子を見守ったり、一緒に遊んだりしている姿もあって、子どもたちだけでなく親御さんも安心して楽しめるようなサポートもばっちりでした。

最後は団地自治会の副会長が、サンタに扮して子どもたちにお菓子のプレゼント。

子どもたちの可愛さに、運営スタッフや取材メンバーなど周囲にいた大人たちの頬が思わず緩んでしまうような、ほっこりとした時間が流れていました。

「UR子育てサポーター」へのインタビュー

こうした「楽しい子育てイベント」の企画や開催も、大事な仕事の1つである子育てサポーターの皆さんですが、普段は東京・千葉・神奈川と別々のエリアで活動されています。

今回は取材のために集まっていただき、いろいろなお話を聞かせていただきました。

左から、浦安エリア担当の菊地さん、横浜エリア担当の鈴木さん、世田谷エリア担当の熊谷さん

子育てサポーターに応募しようと思ったきっかけ、普段のお仕事の中で心がけていること、実際に親御さんの声を聞いて感じたことなど、皆さんそれぞれのお話を聞いて一番強く感じたのは、「子育て世帯の保護者のことを常に一番に考える」という姿勢でした。

例えば、これまで見守り保育付きのヨガ教室やワークショップなどを実施してきたという 、世田谷エリア担当の熊谷さんは、「月に1回でも、お母さんが自分自身を大事にする時間にできれば」と答えてくださいました。育児をしているとなかなか「一人の時間」をつくりにくいですが、そういった見守り保育付きのイベントやワークショップなどをとおして、一つのことに集中できる時間や達成感を感じてもらえると嬉しい、とのこと。

世田谷エリアでひらかれた「整体ヨガ」イベントは、
忙しい子育ての合間でも、自分の身体と向き合えるゆったりした時間に。

また、浦安エリア担当の菊地さんは、親御さんの話を聞く際には、「評価をしたり、正論を返したりはせずに、とにかく共感してうけとめる」ことを心がけているといいます。

見守り保育付きのイベントでは、イベントに参加する親御さんのそばで、
保育スタッフが子どもたちを見守ります(浦安エリア)

横浜エリア担当の鈴木さんは、インタビューの中で「こういうのがやりたい、といった親御さんの生の声を大事にしている」と仰っていました。その意見をもとに、地域の子育て支援拠点から事業者を紹介してもらったり、自ら声をかけたりして、イベントやサロンの企画内容を一から考えていくそうです。

今回のイベントに参加してくれた親御さんからも、
「同じくらいの歳の子どもと仲良くなれる機会があるのは嬉しい」
「子どもに音楽を聞かせる機会になっていい」

など、喜びの声もたくさん聞かせていただけました!

改めて、取材にご協力いただいた子育てサポーターの皆さん、またイベントに参加してくださった親子の皆さん、ありがとうございました!

取材を終えて

イベントをそばで見て、インタビューでお話を聞いてみて、子育てサポーターの皆さんの親御さんに対する気遣いや心遣いが本当にあたたかいなと感じました。自分が子育てをする際にこんなふうに頼れる存在がそばにいたら、きっととても心強いだろうなと感じました。

サポーターがいることで、普段抱えている不安や悩みを気軽に相談でき、さらにイベントでは同世代の友人や仲間ともつながれる。自分の気持ちも軽くなるだけでなく、新しいつながりが生まれる場でもあるというのは、まさに一石二鳥だと思います。

イベントで知り合った人と団地内の公園でまた顔を合わせたり、話してみたら意外と近くに住んでいることが分かったり、「子育て世帯」と「UR子育てサポーター」がつながるだけではなくて、そのさらに先で「子育て世帯同士」のつながりや、「子育て世帯と他の世帯」のつながり、というふうに、団地がどんどん新しい出会いコミュニティが生まれる場になれば素敵だなと思いました。

団地にヘルパー(管理事務補助者)が配置された時代から60年以上が経ちますが、今こうして子育てサポーターによるいろいろな活動がおこなわれているのを見ると、人々に必要とされることや、「こんなのがあったら嬉しい」と感じてもらえるものは、時代を経ても変わらないのかもしれませんね。


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