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UR団地の99%はリサイクル可能!環境出前授業レポート #from広報

こんにちは!UR広報課です。
URは、現在全国で約70万戸の賃貸住宅を管理している(実は日本最大の大家なんです!)のですが、そのうち建て替えを実施する団地周辺の小学校を対象に、環境教育活動としてリサイクルスタディを実施しています。
さまざまな小学校で実施していますが、今回は12月8日に実施した千葉県の柏市立柏第六小学校での様子をレポートします!


リサイクルスタディの様子

今回は、URが管理するコンフォール柏豊四季台と豊四季台団地のお隣にある柏市立柏第六小学校の4年生の皆さん総勢88人に参加してもらいました。

豊四季台団地は、昭和39年に管理開始した団地です。今まさに建て替えが進み、コンフォール柏豊四季台団地に生まれ変わりつつあります。

建て替え前の豊四季台団地
建て替え後のコンフォール柏豊四季台


今回のリサイクルスタディでは、豊四季台団地の建て替えに伴うリサイクルについて学んでもらいました。

まず最初に、URがどんなことをしている企業なのか、豊四季台団地の建て替えの概要、コンフォール柏豊四季台の環境にやさしい取り組みなどについて、クイズを織り交ぜながら説明をしました。

クイズでは生徒が積極的に参加してくれて大盛り上がりでした!

実は、URの団地では随所で環境にやさしい取り組みをしているんです!
たとえば、「グリーンバンクシステム」といって、地域の大切な資源である木を保存・移植・リサイクルの手法で活用したり、道路の材料や作り方を工夫して雨が降った際に川の水が増えるのを抑える仕組みを取り入れたり、屋上緑化で屋上や壁に植物を植えて太陽熱を遮ることで気温の上昇を抑えたり、省エネのためにLED電球を使ったり、などなど。

そして、それは団地を建て替えるときも同様です。 古い住棟を壊す際にたくさんの資源が出るのですが、さまざまな素材として再利用しています。
屋外でいえば、建物の解体時に発生するコンクリート塊 は道路の材料や案内板の土台として、木はベンチや木の名札のほか、細かくして通路の材料として活用しています。

リサイクル後、これまでとはまったく異なる使われ方をしています。

屋内では、畳・床などの板・壁・天井・窓・蛍光灯・パイプなどがリサイクル可能で、窓ガラスは細かくして断熱材として活用したり、石膏ボードの天井は学校のライン引きの粉や段ボールに生まれ変わったりしています。リサイクル率はなんと99%!残り1%であるお風呂やトイレの陶器など以外は、基本的にリサイクルしているんです!
この数字には、小学生はみんな驚いていましたが、後ろで聞いていた私も同じように驚いてしまいました。

その後は、ブースごとに、実際に団地からでる廃材の見本を触ったり、道路の素材ごとの透水性の違いや工事の際に作業員が着用するハーネスなどを体験してもらいました。

素材の展示ブース
2種類のアスファルトを展示。実際に水をかけてみて、その違いを体感してもらいました。

生徒に学んでもらいたいこと

今回のリサイクルスタディの感想を、4年1組の担任の堀越先生にお聞きしました。

柏市立柏第六小学校 4年1組 堀越先生

―今回のプログラムはいかがでしたか?
生徒たちは、もともとリサイクルが大事だということを認識はしていますが、インターネットなどで調べて知っているという状態でした。なので、今回のリサイクルスタディで、いろいろな素材がどのように変わり、なにに再利用されているのか、実際に見たり触れたりすることで、理解が深まったのではないかと思います。
また、豊四季台団地の建て替えについても説明していただきました。お隣なので工事の様子は見ていましたが、何かが新しくできるというイメージが強かったです。でも、今日の説明を聞いて、取り壊して新しく建てるだけではなく、いろいろな素材をリサイクルされていることや近隣に迷惑がかからないような取り組みをされていることを知ることができてよかったです。

―今回のリサイクルスタディで生徒になにを学んでほしいですか?
URさんのような企業も含めていろいろな人が環境のためにできることをやっているということをわかってもらえたんじゃないかと思います。今回のリサイクルスタディを通して、自分にできる身近なこと、例えばきちんとごみを分別するとか、そういったことから環境に対する意識をもって生活してもらえたらうれしいです。

UR担当者の思い

リサイクルスタディに今年から関わっているURの竹居広樹に、リサイクルスタディの目的や、携わることで得た気づきについて聞いてみました。

UR都市機構 竹居広樹

―リサイクルスタディの目的を教えてください。
豊四季台団地の建て替えは地域の皆さまに理解していただくことが大事です。なので、豊四季台団地の建て替えについて知ってもらうことが目的の一つです。そのうえで、URが環境に配慮した取り組みを行っているということをPRできればと考え、リサイクルスタディを実施することになりました。参加してくれた生徒の皆さんがURに興味を持ってくれたらありがたいですよね。

―実施してみていかがですか?
今日のリサイクルスタディでは、最後に生徒から「畳や蛍光灯など、いろいろな素材がリサイクルできることを初めて知りました。日本が世界に比べてリサイクル率が低いということも知り、私たちがきちんと取り組んでいかなければいけないと思いました。」とか、「リサイクルできる素材について実際に見たり触れることができていい体験になりました。ここで学んだことは一生忘れません!」と言ってもらえました。そういった声をいただけると、とてもうれしいです。
関東圏でのリサイクルスタディの取り組みは、今年で3年目。私は今年からかかわっているのですが、私自身、URってこんなこともやっているんだと学びになりました。

―今後の意気込みを教えてください。
今回のリサイクルスタディを通して、住んでいるまちや近隣の団地に愛着を持ってもらえたらなと思います。そしてこどもたちが、保護者の方にも今日あったこととして話して、愛着がいろいろな方に伝播していってくれるとうれしいです。今後、リサイクルスタディを実施する団地の数を増やしていきたいですし、リサイクルスタディの手法以外にも、環境配慮に関する情報発信の方法を検討していきたいです。

おわりに

リサイクルスタディのレポート、いかがでしたでしょうか。今回の取材を通して、私自身、初めて知る内容や新たな気づきがたくさんありました。
今回はURが行っている環境教育活動についてレポートしましたが、URって実はこんないいことやっているんだよ!という取り組みはまだまだたくさんあります。そういった内容をこれからもnoteを通じて発信していきたいと思っているので、ぜひ定期的にUR公式noteをのぞきにきてもらえるとうれしいです。


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