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UR都市機構フォトコンテストのこと#from広報

こんにちは!UR広報課です。
先日プレスリリースを行いましたが、UR都市機構フォトコンテストを今年も開催しますので、このフォトコンテストについて少し紹介させてください。


いつからやっているの?

URのフォトコンテストは、まず、「団地景観フォト&スケッチコンテスト」として2008年に産声を上げました。

当時の資料に目を通すと、全国の団地において、建設以来、お住まいの皆様と共に育んできた豊かな環境の価値を、「団地が育てた風景」という観点で、より多くの方々に知っていただくことを目的に…という言葉が見えます。
この時は、広報ではなく、UR賃貸住宅の景観などのデザインを担当するチームが運営していました。


第1回の最優秀写真。写真に写るこの男の子も今は大きくなっていることでしょう

その後、団地景観のフォト&スケッチコンテストが続く中、2011年に東日本大震災が発生しました。
URは、発災直後から現地に入り、地方公共団体の皆さんとともに復興に向けたまちづくり支援を開始しました。

そこから3年が経過した2014年、少しずつではありますが復興が進むまちを前に、復興への歩みを広く発信し、東日本大震災からの一日も早い復興を支援するため、という思いで「東日本大震災 復興の歩み フォト&スケッチコンテスト」がはじまりました。
このコンテストも、団地景観と同日程で開催しましたが、運営は震災復興支援を担当するチームが行っていました。


第1回の大賞(スケッチ)。当時の陸前高田市はベルトコンベアで土砂を運ぶ真っ最中でした

これらのコンテストは、その後も続いていきましたが、団地景観部門については2017年でいったん終了となりました。

コンテストを開催する意義

復興部門のコンテストは2019年まで続きました。また、2020年は開催の予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、残念ながらコンテスト自体の開催は諦めることになりました。
その代わりに過去の作品をまとめ、被災地域の復興を振り返る動画を制作し、電車内広告などを活用して多くの方に向けて発信しました。

2020年の夏、動画制作の企画がすすむ中、私は震災復興支援の担当と打ち合わせを行いました。
復興部門でのコンテスト開催は(発災から10年の節目となる)2020年度までの予定であると聞いたため、その後どうするつもりかを確認したかったからです。
確認してみると、開催は2020年度までを予定していたので、担当部門としてはこの回をもって終了するということでした。

景観デザイン、震災復興それぞれの部門は日々他の業務もあります。
なので、担当部門としてその判断をすることはやむを得ないのではないかと思います。
ただ、その時に思いました。「写真を通じて団地や東北の「今」、人々の「今」を紹介すること、写真という形でURという組織に対してコミュニケーションをしてくれる方々に接し、その思いを伝えることは広報の役割なんじゃないの?」と。
また、私自身広報の担当として、東北に足を運ぶことも増えていたので、変わりゆく東北のまちを記録した写真を残し続けたい、ハード整備のように目に見えるものでなくても、小さなことかもしれないけれど東北の復興に関わり続けていたいという思いもありました。

そこで、上司に広報で復興のフォトコンを継続し、団地のフォトコンも復活させるという資料を作成し、プレゼンをしました。


2018年の復興部門入賞作品。個人的にとっても好きな1枚です

復活にあたり大変だったこと

プレゼンの結果、「ぜひやろう!」ということになりました。
早速2021年の開催に向け、準備にとりかかります。
とは言え、空白期間を経ての再開。特に団地部門は前回から4年空いてしまっており、ノウハウも少しずつ失われている中での準備です。
告知物の送付先ひとつとっても「ここまで調整が大変だとは・・・」ということの連続でした。

一番大変だったのは、やはりコロナ禍での開催、ということ。審査員の先生に集まっていただいての審査会はどうするのか、そもそも応募してくださる方にとって、撮影を目的として県をまたいでの移動は良いのか。など悩みは尽きませんでした。
撮影にあたっては緊急事態宣言などの発出を見越して、「政府や自治体の指示に従うこと」、「応募作品は2021年撮影のものに限らないこと」とし、審査会についても対面とオンラインどちらの開催になっても可能となるよう両方の準備をして当たりました。

結果、ちょうど緊急事態宣言発出の谷間の期間に審査会を開催できました。
審査会場に作品が並び、審査員の先生方に来場いただけた時には感慨ひとしおでした。
また、審査の際に、東北を訪れたことのないある審査員の先生が「こんなに皆さんの思いが写真に込められているとは思わなかった。」と涙されていたことが今でも強く心に残っています。


当時の審査会の様子。会場は静かな熱気につつまれていました

今年も多くの作品をお待ちします

おかげさまで、2021年、2022年とも1,000点に迫るご応募をいただき、このコンテストに愛着を持って接してくださっている方がたくさんいらっしゃることを担当としてひしひしと感じています。
また、私自身もすべての作品を見せていただいているので、その一つ一つのメッセージを読み、胸が熱くなる思いです。
今後もUR広報として、このコンテストを長く継続して開催していきたいと思っていますので、ご興味を持っていただけましたら、ぜひご応募いただけますと大変うれしいです。


2022年度 団地部門大賞作品


2022年度 復興部門大賞作品

応募要項はこちらをご覧ください。
https://www.ur-net.go.jp/aboutus/action/photocontest/2023/index.html
インスタグラムでも応募を受け付けております。
https://www.instagram.com/ur_toshikiko/


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